不慮の事故が発生したとき、混乱することなく迅速かつ的確に対応ができるよう、全教職員の共通理解と協力のもとに万全の体制を確立しておくことが大切です。緊急連絡体制図を作成し、冷静に対処できるように準備しておきましょう。
緊急時の手順
万が一事故が起こった場合は、以下の手順で最善を尽くします。
心肺蘇生方法
- まず反応があるか確認します
- 反応がない場合、気道の確保をします
- 呼吸をしていない場合、人工呼吸をします
- 胸骨圧迫(心臓マッサージ)をします
- AED(自動体外式除細動器)を使用します
関係者への速やかな連絡
- 医療機関への搬送(救急車の手配)及び保護者に対する連絡を行う。必要に応じて学校医等へ連絡し、指示を受ける。
- 児童生徒の動揺を防ぎ、二次災害を阻止するための安全確保を行う。
- 病院へ運ぶ際には、緊急の場合を除き、保護者が希望する病院の有無を確かめる。
- 事故の程度や状況に応じ、教育委員会や警察等の関係機関への報告を行う。
- 事故の程度や状況に応じ、校内に危機対策本部を設置する。
- 教職員全員が事故についての共通理解を持つ。
- 外部への対応は、校内で責任者を決め、窓口を一本化し、情報が混乱することのないようにしておく。
- 保護者への連絡はできるだけ速やかに、予測や推測を交えず、事実を正確に伝え、誠意を持って対応する。
- 教育委員会と協議のうえ、必要に応じてマスコミへ資料提供をする。
給付金等の申請
学校の授業中におきた事故については、給付金を申請することができます。
保護者に対して、学級担任等から独立行政法人日本スポーツ振興センターへの医療費等の支払い請求手続きについて丁寧に説明を行ない、請求もれのないように注意しましょう。
経過報告について
事故が起こった時の対応はもちろん重要ですが、その後についても姿勢を問われる大事な対応です。問題を真摯に受け止め、二度と事故を起こさないよう徹底した対応を行なうようにしましょう。
- 事故発生からの状況の推移及び対応を、簡潔かつ正確に記録しておく。
- 全教職員で事故の原因やその対応について分析し、学級活動や日常における安全指導を徹底し、事故防止を図る。
- 事故の原因となった施設等を点検し、速やかに改善する。
- 遊具等で事故が起きた場合は、原因を明らかにし、使用停止、改修等の措置を講じたり、児童生徒に使い方等の指導を徹底したりする。
- 心のケアに努める。(教職員の心のケアも含む)
- 傷病者や保護者に対して誠意を持って対応する。
- 教育委員会など関係機関への定期的な報告を行なう。