目に見えない水の汚れを除去するスーパークロリネーションを教えて下さい。

プール水のスーパークロリネーション。

1.プール水の汚れ

プール水の汚れには、「目に見える汚れ」と「目に見えない汚れ」があります。目に見える汚れ(沈殿物や浮遊物)は、循環濾過機によって殆んど除去されますが、「目に見えない汚れ」即ち「水に溶けた汚れ」は、どんな高性能の濾過機でも殆んど濾過することはできません。
目に見えない汚れ(アンモニア、尿素などの窒素化合物及ぴ有機物)がプール水中に蓄積してきますとプールの管理者や遊泳者に対して、次のような好ましくない問題や現象が起ってきます。 

(1)残留塩素が基準の濃度に上がらない(汚れで塩素要求量が多い)
(2)遊離塩素が少なく結合塩素が多い(アンモニアなどが多い)
(3)消毒効果が不充分(殺菌力が弱い)
(4)目が痛くなったり、不快な臭気がして吐気をもよおす(NHCl2、NCl3が多い)
(5)プールの底や壁面がヌルヌルする(藻の発生)

2.目に見えない汚れの原因

プールの外部環境に起因するものがありますが、原因の大半は、遊泳者白身によるものです。身体に付着している汗やアカ・遊泳中の発汗、尿などの分泌物や排泄物には、多量の塩分、尿素、アンモニア等の窒素化合物が含まれています。
また、サンタンローションやヘアースプレイ等の化粧品にも、いろいろの有機物(グリセリン、エチレングリコール類)や窒素化合物が含まれています。
これらの物質が、プール水とまざり合って「目に見えない汚れ」の原因となるのです。

3.水質改善

このようなプール水の問題の解消と水質改善には、スーパークロリネーションが著しい効果を発起します。
スーパークロリネーションは、日常の水質管埋に必要な残留塩素 (0.4~l.0mg/l)より高い濃度でおこないます。これは、塩素の強力な酸化力によって、プール水中のアンモニア等の窒素化合物や有機物を分解し、不活牲な無機物や窒索ガスに変える水質の浄化法で、欧米などで、最も普及している水質改善の方法であります。

4.スーパークロリネーションの方法

スーパークロリネーションは、汚れの状況に応じて適切に実施する必要があります。プール水の汚染が激しい(遊泳負荷が大きい)場合は、毎日処理をしなければなりません。
また、汚染が少ない(遊泳負荷が小さい)場合あるいは補給注水の多いプールでは、7日~10日毎に1回処埋することをおすすめします。

【処理の手順】※「日曹ハイクロン」を利用した場合  情報提供:日本曹達株式会社

(1)遊泳時間の終了後におこないます。
(2)ハイクロンGを溶解してプールに散布します。
(3)ハイクロン使用量は、残留塩素が5~10mg/lになる量とします。
  (プール水100m3当りハイクロン顆粒剤700~1,400g)
(4) 濾過機は、一晩継統運転します。
(5)アンモニアは、約1時間以内で分解しますが、他の有機物の分解には長時間を要します。
(6) 翌朝には、残留塩素が殆んどなくなります。

もし、残留塩素が2mg/l以上ある場合は、ノンクロエースで中和してから遊泳します。
(残留塩素lmg/lの脱塩素には、100m3当りノンクロエース200g)

5.プールの汚染防止のために

(1)腰洗槽(残留塩素50~100mg/l)で充分に消毒し、洗浄します。
(2)シャワーで頭髪も含め、良く洗い流します。
(3)特に、トイレ使用後は、腰洗槽で消毒しシャワー洗浄を励行させるようにして下さい。
 

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