用語集一覧

索引

用語解説

  • 足腰洗槽

    プール水は自然に水が交換される水域とちがい、体に附着している汗、垢、糞便などの汚れや、目に見えない病原性細菌が持ち込まれると、いろいろな病気をおこす原因になります。
    こういった汚れを事前に防ぐために、シャワーや足洗漕、腰洗槽で身体に附着した汚れを洗い落とし、殺菌消毒することが望ましいとされています。
    足腰洗槽の残留塩素濃度はプール水中より高い50mg/l~100mg/lです。

  • アデノウィルス

    プールでうつる病気の中でも最も危険なものはアデノウィルス感染症です。
    アデノウィルスは人の便、のど、目などからプール水中に持ち込まれます。
    アデノウィルスは抵抗力が強く、36℃で7日間、22℃では14日間程度は感染力が落ちないと言われています。
    アデノウィルスに感染すると、症状が出ないまま過ぎることも多いのですが、色々な症状が単独、まとは複合して発生することがあります。

      アデノウィルス3型、7型 → 咽頭結膜熱
      アデノウィルス8型    → 流行性角結膜炎
      アデノウィルス4型    → 急性気道疾患

    こうしたプール病や伝染病を予防し、プールを衛生的に保つため、学校プールに対しては文部省学校環境衛生の基準が定められています。

  • アクアビクス

    アクアビクスとは、水中で行うエアロビクス運動のことです。
    水中での動きは関節や腰の負担が少なく、エネルギー消費も短時間で効率的に行えます。
    障害治療のためのリハビリテーションやリラックスを主眼としたり、スポーツの練習やトレーニングに取り入れるなど様々な目的で行われています。
    アクアビクスには、カーディオ・プログラム(循環器系機能の向上)、トレーニング・プログラム(筋力の強化)、リカバリー・プログラム(関節への加重減少)といったプログラムがあります。

  • 結合残留塩素

    塩素剤が水に溶けると次亜塩素酸(HOCI)が発生します。これを遊離残留塩素といいます。
    遊離残留塩素は、水中で汗や尿中の尿素が加水分解されて発生するアンモニアと結合し、クロラミンを生成します。これを「結合残留塩素」といい、殺菌作用は極めて弱くなります。
    遊泳者が目や鼻、肌への刺激を感じるのは、この結合残留塩素が主な原因です。
    「総残留塩素」とは、遊離残留塩素と結合残留塩素の含量をいいます。

  • 逆洗

    プールの水をろ過する時の流れとは逆の流れを作り、ろ過タンク内に蓄積した蓄積物・汚濁物を排出することです。逆洗浄ともいいます。
    逆洗によりろ過タンク内のろ材を洗浄した後の水を逆洗排水、もしくは逆洗水といいます。

  • 過マンガン酸カリウム消費量

    過マンガン酸カリウム消費量は、プール水中の有機物量による汚染の程度を表す水質指標です。
    有機物はそのほとんどが遊泳者が持ち込む汚れ成分です。汚れ成分はろ過装置などで取り除かれますが、水中にとけ込んでいる成分の中には取り除けないものもあり、だんだん過マンガン酸カリウム消費量の値が大きくなっていきます。
    その場合は補給水を増やすなどして、常に基準値の12mg/lを越えないように十分な余裕を持って水質管理をすることが必要です。

  • スーパークロリネーション

    塩素殺菌・消毒による水質管理を行っていても、遊泳人数が多くなると汗や尿などによって水中のアンモニア分が多くなって水質が悪くなることがあります。
    目痛の原因は水中の塩素が多すぎるからだと思われがちですが、実は水中の塩素不足が原因なのです。
    こんな時には、一時的に塩素濃度を高くし、アンモニアを分解させる必要があります。この処理を「スーパークロリネーション」といいます。

  • 総トリハロメタン

    水道水の塩素剤等の消毒に伴って非意図的に生成される消毒副生成物です。
    消毒副生成物である、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4つの合計量を総トリハロメタンといいます。
    総トリハロメタンという物質は、浄水処理過程で使用される消毒用の塩素と水中のフミン質等の有機物が反応して生じ、水温が高いほど、塩素処理後の時間が長いほど生成されてしまいます。
    浄水場による消毒の過程でその副生を避けて通ることの出来ない総トリハロメタンですが、発がん性の疑いがある物質として水道法に基づく水質基準項目の中で、「0.1mg/リットル以下」と基準値が設けられています。

  • ターン数

    プール本体の総水量が1日に入れ替わる回数をターン数といいます。300m3プールで、1日に300m3の水が入れ替わるのであれば、1ターンです。
    学校プールの場合、1日に4ターン以上必要だと言われていて、ターン数が増えると水中に浮遊している懸濁(けんだく)物質の除去率が高くなります。

  • 濁度

    水の濁りの度合いを示す項目で、1l水中に1mgの精製カオリンを含む濁りの度合を1度、または1mg/lとして表わします。
    また、水の濁りの度合いを透明度で表わすこともできますが、文部省学校環境衛生の基準では、この透明度はプール底の白線が明確に見える程度とされています。

  • 脱塩素剤

    足腰洗槽など、残留塩素濃度が高い水を排水する時は、残留塩素濃度を下げなくてはなりません。
    この時に中和剤として投入するのが脱塩素剤です。成分は亜硫酸ナトリウムです。水量に合わせて適量を散布し、遊離残留塩素濃度を下げます。

    • プール管理日誌

      学校プールにおいては、学校衛生管理の目的で毎日記載が義務付けられている日報です。
      時間毎の遊離残留塩素濃度や入水者数、気温、水温などの記入項目があります。
      様式は特に決まっていませんが、都道府県や教育委員会などが雛型を用意していることがあります。

    • ポンプ

      学校プールにおける循環ろ過システムでは、底引き吸い込み口から水を吸い込み、集毛器(ヘアーキャッチャー)に入り、大きなゴミをとります。その後、ポンプで圧力をかけ水量を調整しながらろ過機に送り込みます。
      ろ過された水に対して、滅菌器で塩素注入を行ない、再びプールに水を戻します。
      循環ろ過システムにおいて、ポンプは心臓のような働きをし、正確な水流を作っています。

    • プールフロア

      水深の深いプールで、子供が立ちやすくしたり、大人が水中を歩きやすくするために、水中に沈めておく高さ調整のための台のことをいいます。
      以前に子供がプールフロアに潜りこむ事故がおきたため、ほとんどのプールフロアは側板を装着したものになっています。

    • プール病/プール熱

      アデノウィルスによって引き起こされる感染病で、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、急性気道疾患などの症状がでます。

      水泳プールで感染する病気は、ほとんど入泳者によって持ち込まれます。
      この中でも、ウィルスによる夏かぜ、結膜炎などが多く、なかでもプール病と言われるものは、アデノウィルス感染症によるもので、プールでうつる病気の中で最も危険です。
      アデノウィルスには40種類以上の型がありますが、「プール熱」を引き起こすのは数種類です。
      アデノウィルスによる感染症は、人の便、のど、目などからプール水中に持ち込まれるので、衛生面に充分な配慮が必要です。

      体の抵抗力・金に対する抵抗力がまだ備わっていない子供たちは特にプール熱に感染する危険性があるため、注意が必要です。
      「プール熱」と特定できる患者は、全体の9割が7歳以下だという報告が出ています。最も多いのは2~3歳です。

      つい最近までは単に「夏かぜ」とされていたのですが、医療技術の進歩により検査キットが簡易化され、アデノウィルスが原因であるプール病(プール熱)ということがわかりました。

       

       

    • 滅菌器

      滅菌器は、通常は循環ろ過システム内でろ過機の後に設置され、プールに戻す水を消毒剤に触れさせることで消毒殺菌するための機械です。
      滅菌器に使用する消毒剤は次亜塩素酸カルシウムを主成分とするもの、もしくは塩化イソシアルを主成分とするものです。

    • 遊離残留塩素

      一般には塩素系消毒剤が水に溶けると、次亜塩素酸(HOCl)を生じますが、これを遊離残留塩素といい、強い殺菌効果を表わします。これに対して、水中の有機物と結合して生成した物質をクロラミンといい、これを結合残留塩素といい、殺菌作用は極めて弱くなります。また、総残留塩素とは、遊離残留塩素と結合残留塩素の全量をいいます。

    • 溶解注入装置

      塩素滅菌剤を注入する機器のことです。
      循環ろ過システム内では、一般的にろ過機の後に設置され、機器内に固体塩素を投入し、循環水の一部で溶解しながら注入、滅菌する装置。通称「滅菌器」と呼ばれます。

    • 硫酸バンド

      硫酸バンドは、水中の浮遊物を沈降させるための薬品です。
      上水道の凝集剤として、水中の浮遊物を沈降除去するのに一時期広く使用されましたが、現在はポリ塩化アルミニウム(PAC)が主流 で硫酸バンドはあまり使われなくなれました。
      プールの砂式ろ過機で凝集剤として使用します。

    • ろ過抵抗

      ろ過機内に入った水流が、ろ材などによって受ける逆向きの抵抗力のこと。
      ろ材の間を水が通ることで不純物を取り除くのがろ過の仕組みですが、ろ過層に汚濁物質が蓄積してくると、ろ過抵抗は必然的に上がります。 ろ過抵抗の単位として「MPa」または「mAq」を用います。

    • 連続注入装置

      プール水を循環ろ過して浄化する配管系に連続して塩素剤を注入する装置を付けることで、塩素剤を継続的にプールに注入して補給するものです。
      一般的に使用されているのは次の2方式があります。

        ア.次亜塩素酸ナトリウム液を用いるもの
        イ.固体(顆粒または錠剤)を用いるもの

      どちらも安定的に運転するためには、メンテナンスが必要です。
      特に運転停止時には、どちらも薬液又は薬剤を排出してきれいな水で清掃しなければなりません。そのまま放置すると目詰まりなどの原因になります。
      循環水の中の有効塩素によってプール内の残留塩素濃度を均一に維持すると言うことは、実際にはなかなか困難なことです。給水口に近い場所の残留塩素濃度が高くなり、給水口から遠いプール中心部などの残留塩素濃度が低くなりがちです。このような残留塩素濃度の不均一は、プールの形状、構造や循環ろ過の配管系の取付け方などにも影響されますが、その他の要素として水の汚れや日光の直射などで塩素消費が大きいほど、この不均一の度合いが高くなります。
      そのため、連続注入装置の使用と併行して、液体や顆粒の塩素剤を残留塩素不足の部分にだけ散布することや、残留塩素が不足しやすい場所に錠剤を入れておくなどの補助的な工夫をしているプールもあります。

      a英数

      • pH

        水素イオン濃度ともいい、溶液中に含まれる水素イオンの量を示す指標であって、溶液が酸性かアルカリ性であるかを示す尺度として使われています。pH値が7より小さければ酸性、7より大きければアルカリ性で、7であれば中性であるとします。

      • mg/l

        以前用いられていたppm(Parts Per Millionの略で百万分のいくつかを示す単位)とほぼ同じ様に用います。
        残留塩素1mg/lとは、水1lに塩素が1mgあることを意味します。

      • CFU/ml

        一般細菌の検査結果単位の「CFU/ml」とは、Colony Forming Unit(集落形成単位)の略です。
        1ml の試料から100個の集落が検出された場合、100 CFU/ml となります。

      用語登録の申請はこちらから