-
昭和43年から平成16年までに、全国で32人(小学校6人、中学校23人、高等学校3人)もの子どもたちが学校管理下におけるプール排水口の事故により亡くなっています。平成7年からは、文部省(現 文部科学省)が、プール排水口に係る全国調査を開始するとともに、全国のプール設置管理者に「プールの安全標準指針」がアピールされました。
プール授業には、思いもよらない事故を引き起こす危険性をはらんでいます。楽しいはずのプールを悲しい記憶とさせないよう、先生方には万が一の時の対処法など、プール開きの前に安全講習で再確認しましょう。安全講習への参加
AEDの使用方法や心肺蘇生方法の実技を伴う講習です。学校の先生向け講習は、各地域の消防署が行なっている場合や、民間の団体が実施している場合があります。
プール開きの前には、全ての先生が安全講習を受けるようにしましょう消防署及び水道局への連絡
学校のプールは、地域によっては防火水槽として指定されている場合があります。
したがってプールの清掃を行なう際、給排水を行う場合には必ず最寄りの消防署及び水道局、教育委員会等に連絡をしなくてはなりませんのでご注意ください。プールの清掃
屋外の場合は特にですが、プールには土砂や藻などが蓄積し易いため、プールを清掃する際には怪我等をしないよう十分注意しましょう。
・土砂の中には、空き缶やガラス瓶の破片など危険なものが
混じっていることがあるので、素足で作業したりせず、
必ず靴や軍手等を着用する。
・コケなどにより滑りやすくなっているので、転倒などの
事故防止に十分留意する。
・薬剤を使用する際には、ゴム手袋やゴーグルを着用し
直接薬剤が肌に触れないようにする